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ご挨拶



 平成20年度より光増前会長の後を受けて蔵前テニスクラブOB会長という重責を担うことになりました。
この話が持ち込まれた時、大岡山で毎日のようにテニスをやっていたのが昨日のように思い出されるのに、もうそのような年齢に達していた事にまず戸惑いました。
しかし、昭和45年卒の私の前後にOB戦への積極的な参加者が少ない状況を考えれば、前会長より4年後輩の私にというのは妥当な話だと納得せざるを得ませんでした。
申し遅れましたが、私は‘東工大テニス部’卒業後約3年間サラリーマン生活をした後に千葉大学医学部に進学し、現在都内の550床の公的病院で医師として診療に忙殺される毎日です。
日本の医療制度が難しい局面にさらされている昨今であり、その上病院内での立場上週末の土・日曜日と言えども自由にできる時間はほとんど無く、会長などとんでもない話としか考えていませんでした。
しかし前会長・鶴田副会長以下幹事一同から全面的な協力を約束され、我が愛する蔵前テニスクラブのために行けるとこまで行くかという心境に変わりました。
そういう訳ですので皆さんに御迷惑をお掛けする事も多々あるとは思いますが、御支援・御協力をよろしくお願い致します。


 さて歴代の会長・幹事そして会員の皆さんの長年のご努力のおかげで、一時の部員減少などによる蔵前テニスクラブ消滅(?)の危機という厳しい時代をも何とか乗り越え、又もう一つの懸案であった財政基盤も前会長の時代までにほぼ確立し、今は健全な運営がなされています。
また大きなイベントとして蔵前テニスクラブ100年記念行事も平成17年に催され成功裡に終了し、かつ光田編集長(S50)のもと立派な100年記念誌も発刊されました。
こうして現在は蔵前テニスクラブのいわゆるインフラシステムは着々と整備されつつあります。
 このように大きな懸案はほぼ解決しており、これからのOB会の使命の一つは現役部員の充実・実力強化に、より一層力を入れる事だと思います。
現役の諸君が大活躍している姿はOB/OGにとっても大きな喜びです。現在男子部は7部に所属しており、ここから這い上がるのは至難の業ですが、なんとか6部復帰を果たすべく現役部員を支援をしていきたいと思います。
また女子部も関東学生・理工系リーグ双方にエントリーしており、こちらも大いにバックアップしていきたいと思っています。
そして近い将来必ずや上部校との入替戦が実現し、蔵前テニスクラブを挙げて応援に繰り出し、かつ昇部のお祝いを盛大にやれる日が来ることを楽しみにしています。


 この頃様々の分野で社会的信頼や伝統的な価値観がもろくも崩れていき、本物を探し出すのが難しい時代になってしまいました。その中で誤魔化しの通用しないスポーツは自分自身を映し出す鏡のようなものではないかと思います。
 スポーツは個々の運動神経・身体能力だけでなく、それと同じくらいの構想力・忍耐力・精神力を駆使して、“フェア”に自分自身を表現するパーフォーマンスとも言えます。スポーツは一所懸命やった者にしか微笑みません。
それは勝敗だけではないのです。贅沢に時間を投資できる学生だからこそできる事というものがあります。それを学生時代に解ることは少ないかもしれませんが、それらの一つがテニスであってくれればいいと思います。
 そして現役の諸君にとって4年間の学生生活が「テニスをやっていてよかった!」と言える充実したものになる事を願っています。 
  

平成20年12月
蔵前テニスクラブ会長
村上 博