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ご挨拶



 平成22年度より村上博前会長の後を受けて,蔵前テニスクラブの会長を拝命いたしました.会長の拝命から2年以上経ってしまいました2期目でのご挨拶となり,大変失礼をいたしましたことを恥じております.

 村上前会長は東京の西の横綱格の病院の要職あって日本の医療制度改革を先頭に立って推進しておられるために極めてご多忙のために,慣例であった2期(1期2年)を務めることが困難とのことで,会長交代を私に打診されました.私はその1年前に東工大を定年退職しておりましたので前会長とは比較にならないほど時間の余裕がありますし,平成5年度から平成21年度まで(定年退職まで)の17年間テニス部の顧問教員としてご縁があり,また幹事会がしっかりしていて私でも務まりそうに思いましたので,お引き受けいたしました.村上前会長の蔵前テニスクラブのホームページでのご挨拶で長年関東学生リーグの7部で低迷している男子部をなんとか6部復帰を果たすべく現役部員を支援していきたいと述べておられました.その前会長の願いが昨年現役部員に届き,昨年6部復帰が果され,さらに,今年は5部昇格まで果たしてしまいました.女子部は存続の危機を乗り越えてなんとか関東学生および理工系の両リーグにエントリできる状態を維持しております.私はよい時期に会長を拝命し,運が良いと思っております.
 
 さて,私の会長としての抱負は,歴代の会長,幹事,会員の皆様のご尽力のお陰で平成17年には100周年を祝うことができた伝統ある蔵前テニスクラブをより強固にし,現役学生の部員数が確保できるように支援することです.私がテニス部の顧問教員として17年間の部を観察してきた経験から,部が上昇過程にあるときは部員数が多く,下降過程では少ないという法則を得たからです.部員の確保が難しくなった原因はいろいろありますが,その主要な一つに,数多くあるテニス同好会との競合の中でメインテナンスに多くの時間が取られるクレーコートの問題があります.昔はコートの掘り返しは毎年行われておりましたが,荒木田と呼ばれる粘着力が強い土が産地で枯渇してきたために掘り返しの費用が高騰し,私が顧問になった頃から毎年行われなくなり,その間隔が年々長くなって参りました.そのため,コートを良い状態に保つためには従来よりも多くの時間が必要となりました.特に乾燥防止のための散水は大変そうに思います.それでも部員が多いときはあまり問題になりませんが,ある人数を割りますと負担の増大と部員減少の悪循環に陥ってしまいます.なお,以前に大学側からコートのオムニ化の打診が当時の男子部員側にありましたが,学生側が難色を示したためにその話は消えてしまったことを私は後で知りました.
 
 昨年になって,私の後任顧問にお願いしました大熊教授が学内の知り合いの事務方にオムニ化へのコート改修の相談をいいたしましたところ改修の可能性が出て参りました.そこで幹事会と学生側および飯田コーチも加わっていただいて協議をいたしまし結果,改修コートはオムニではなく国際標準のスローハード(DecoTurf )にすることで意見が一致し,大熊先生がその要望を入れて予算申請いたしましたところ,昨年12月に大熊先生が大学側からヒアリングを受け,大学側から改修費の一部としてOB・OG会から寄付を集めれば予算化するとの提案をいただきました.そこで,ご承知のように,幹事会で寄付を集めることを決断し,また平井元会長をはじめとする応援団の支援も得て,今年の4月下旬から寄付の募集を開始いたしましたところ, 8月31日現在で207名の方から約820万円が集まり,目標額の700万円をかなり超えました.実は,幹事会では目標額の半分程度と予想しておりましたので,当クラブを見くびっていたことになります.この寄付の集まりから当クラブの結束が固いことが証明されましたので私の抱負の第一目標は既に達成されていたといえます.ここで,予定通りコート改修が今年度予算化されれば,もう一つの目標も達成されるところですが,世の中そう甘くはなく,コート改修計画の現状をご報告いたしましたように,赤字国債発行法案がまだ成立せず,大学への補助金が例年の50%以下に抑制されるなど,大学の予算が予想外の状態になり,今年度の予算化はかなり厳しい状況になっています.寄付を集めました責任上,大熊先生と幹事会の力をお借りして,私の任期中にコートの改修が実現することが私の使命と思っております.微弱ながら当クラブに貢献できるよう努めたいと思いますので,皆様のご支援とご協力をお願い致します.
  

平成24年10月
蔵前テニスクラブ会長
中原 綱光